専門看護師・認定看護師

専門性の追求 より良い看護のために

専門看護師・認定看護師とは、特定の分野の専門性を高めた看護師のことです。
私たちは、より質の高い看護の提供を目指して、自らが実践しながら
スタッフの支援や教育などを行っています。
兵庫県立がんセンターでは、12分野の専門看護師・認定看護師が活動しています。
 ここでは、そのうちの一部をご紹介します。

がん看護専門看護師

患者さん・ご家族の良きサポーターだけでなく、看護スタッフや医師をはじめとした多職種の中で、患者さんにとって最善のチーム医療が提供できるように、職種間の調整を行います。また、看護スタッフを中心に教育を行い、相談を受け、臨床研究をしながら活動しています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

皮膚ケアを中心に、がん治療に関する創傷、ストーマ、失禁、化学療法・放射線療法による皮膚障害の予防と悪化防止のケアを実践しています。スキンケア外来では、ストーマ管理を主に在宅でその人らしく生活できるよう地域とも連携しています。また、依頼によりご自宅へ訪問看護師との同行訪問も行っています。

緩和ケア認定看護師

がんかもしれないと来院された時から、がん患者さんやご家族は、様々な場面でつらさやストレスを感じます。つらさを和らげる医療やケアを積極的に行い、患者さんとご家族の社会生活も含めて、その人らしい毎日が送れるよう支援していきます。緩和ケアセンターや病棟で活動しています。

感染管理認定看護師

がん医療において、感染制御は切っても切り離すことができない重要な分野です。感染制御の専門的知識や技術を活かし、「目に見えない感染症を、目に見えるかたちで、わかりやすく!」をモットーに、ALLがんセンターで地域の医療機関や高齢者入所施設も巻き込んだ感染制御活動を行っています。

がん化学療法看護認定看護師

がん薬物療法の副作用を緩和するための方法を提案し、患者さんやご家族が安心して治療が継続できるよう病棟と外来で実践しています。

新しい治療法や新薬が導入される際には、安全な投与について情報交換を行い、管理方法を決定するなど活動しています。

がん放射線療法看護認定看護師

がん放射線療法には、治療技術と装置の進歩により根治から症状緩和まで全病期で行われています。機能温存・QOL保持という点から注目され、治療件数は年々増加しています。このような背景の中で予定通りに治療が安全安楽に完遂できる支援を行っています。

また、治療後に出現する副作用に対して、多職種と連携し放射線看護外来で対応しております。治療選択時や治療後の症状コントロール、生活相談を行っています。

乳がん看護認定看護師

外来で乳がんの治療選択における意思決定支援や告知後の精神的支援を主に行っています。

毎週木曜日には乳腺看護外来を担当しており、治療に関連した副作用支援、リンパ浮腫予防やスリーブ購入後の状況確認、通院中の乳がん患者さんからの個別相談(術後の補整下着や乳房再建など)に対応しています。

摂食・嚥下障害看護認定看護師

嚥下障害の患者さんは、誤嚥性肺炎・窒息・低栄養になるリスクがあり、生命の危機に陥ることもあります。

少しでも食べられる可能性を引き出しながら、その人らしく過ごせるようサポートしています。

また、医師や言語聴覚士、栄養士など多職種とも連携して安全で適切な評価・訓練・看護ケアを提供しています。

集中ケア認定看護師

集中ケア認定看護師は、主に集中治療室に入院されるような生命の危機状況にある患者さんの重篤化を回避し、早期に回復できるように援助を行い、関連する多職種や集中治療室のスタッフと共に看護を頑張っています。

また、患者さんだけでなく、ご家族の方にも寄り添い、精神面へのサポートも行っています。

手術看護認定看護師

手術を受けられる患者さんとご家族の思いに寄り添い、ニーズに沿った安心・安全な看護を提供しています。

また、手術における二次損傷や合併症を予防し、術後早期に社会復帰できるよう、外来 - 手術室 - 病棟と積極的に連携できるよう支援しています。

そして、特に、術後の早期回復と生活の質の維持に向け、術後の傷の痛みを適切にコントロールするために多職種と協働しながら「術後疼痛管理」に力を入れ、日々活動しています。

がん性疼痛看護認定看護師

がんに関連した持続的な痛みは、身体の動きを制限したり不眠の原因になったりと、日常生活にさまざまな影響を及ぼします。

その方らしい日常生活を再びおくることができるように、多職種で協働し、痛みの緩和に取り組んでいます。

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